パソコンを高速化!初めてのメモリー増設講座

パソコンを手軽に高速化する方法の1つに、メモリーを増設する方法があります。メモリーの増設はパソコンの中身を開けて行うため、一見難しそうに見えますが、実は簡単な工具があれば誰でも交換が可能です。ここでは、初心者の方でも簡単にメモリー増設が行えるよう詳しく解説していきます。

まずはメモリーを揃えよう

メモリーを増設するためには、ご自分がお使いのパソコンに適合するメモリーを選ばなくてはいけません。パソコン用のメモリーは1種類ではなく、パソコンの種類や形式、性能によってさまざまな種類のものがあります。

■メモリーの種類は使用するパソコンによって異なる

現在発売されているパソコンのメモリーは、「DIMM」という種類のものが主流で、さらに「DDR、DDR2、DDR3、DDR4」などの種類に分かれています。数が大きいほど機敏に動いてくれますが、基本的にはお手持ちのパソコンと同じ種類の規格のメモリーを取り付けないと動いてくれません。 お手持ちのパソコンのメモリー規格の調べ方として、アイオーデータのメモリー対応検索システム「PIO(ピオ)」をご利用ください。メーカーや品番を選ぶだけでご対応のメモリーが簡単に検索できます。

メモリー交換に必要な道具

メモリー交換に必要な道具について、以下でご紹介します。

ドライバー
デスクトップパソコンの場合は、裏面や側面のカバーを外す必要があるので、ネジに対応したプラスドライバーが必要です。
ネジ入れケース
ネジはとても小さいので、失くさないようにネジ入れケースを準備してください。皿や小物入れなど、あるもので代用してかまいません。
パソコンの取り扱い説明書
パソコンの取り扱い説明書に、メモリーを増設する方法が載っている場合があります。メーカーによっては電子マニュアルになっている場合もあるので、事前に印刷しておきましょう。
静電気防止手袋
パソコンの基板や部品は静電気にとても弱いため、静電気防止手袋があると安心です。

メモリーの増設方法と注意点

取り付け準備(カバーを開ける)

メモリーを取付ける前に、パソコンの電源ケーブルを抜き、本体カバーを開けます<図1>
(パソコン本体のカバーの取り外し方法は、パソコンの取扱説明書をご確認ください)

メモリーの取り付け

デスクトップパソコンの場合、メモリーを差し込むスロットの両端に、プラスチック製のアームがありますが、これを外側に倒すと、ロックが外れてメモリーの抜き差しが可能になります<図2>
ロックが外れたら、メモリー下部にある溝とスロットの溝の位置に注意しながらメモリーをゆっくりと差し込みましょう<図3・4>
空きスロットに増設する場合でも、既存のメモリーと入れ替える場合でも、両端のアームを外側へ倒してから交換を行ってください。

>> メモリー増設の流れを動画でチェック!

  • 必ず電源コードをコンセントから抜いておきましょう。
  • 静電気防止手袋がない場合、一度手を洗い、水分をしっかりと拭き取るなどして、静電気が発生しないように注意すると良いでしょう。

取り付け準備(カバーを開ける)

パソコンの電源を落として電源ケーブル、バッテリーを外してから、メモリースロットのカバーを外します<図1>
(メモリースロットのカバーの取り外し方法は、パソコンの取扱説明書をご確認ください)

メモリーの取り付け

ノートパソコンの場合は、両端にツメのようなものがある<図2>ので、それを外側へ引っ張りながらメモリーを少し起こします<図3>
そのまま抜き差しが可能になりますので、増設したり入れ替えたりしてください。しっかり差し込んだら、ツメを引っ張りながらメモリーを元の位置に寝かせ、保護カバーとフタをして完了です。

>> メモリー増設の流れを動画でチェック!

  • バッテリーを外すようにし、電気が流れないようにして作業を行ってください。
  • 静電気防止手袋がない場合、一度手を洗い、水分をしっかりと拭き取るなどして、静電気が発生しないように注意すると良いでしょう。
メモリーの交換はそれほど難しくないので、初心者でも手軽にパソコンを高速化できそうですね。上記の内容を参考にしていただき、メモリーの増設にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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