【松岡氏】アイティの7Fには子育て支援センターや、豊岡市の生涯教育施設である豊岡市民プラザ（多目的ホールと市民活動室）があるのでお客さまは自然に集まってくるのですが、シャワー効果（上階から下階への客の流れをつくり、行き帰りのついで買いを促進すること）があまりありません。だからこそ、デジタルサイネージを設置して、下の階では上の階の情報を発信し、また、上の階では下の階の情報を発信することでシャワー効果もしくは噴水効果を狙うことを目的として導入しました。また、対外向きの集客向上効果も併せて期待しています。

−−ターゲットはどういう層のお客さま？

【松岡氏】2階の中央広場で流すため、3～4年前に作ったDVDをそのままデータ取り込みをしてデジタルサイネージに落としています。ハード（液晶ディスプレイ、CLIP PCなど）は用意ができたけれど、ソフト（それを流す映像）がまだ追いついていないことが現状です。
できれば各個店に動画データを作っていただいて、管理組合にご提供いただければどんどんあたらしいものに書き換えていけるのですが、現実はまだそれに追いついていません。

【松岡氏】やはり、コンテンツ作りでしょう。
デジタルサイネージの利点は、動的であることですよね。もし、コンテンツがいつも同じ内容なら、そのうち飽きられてしまうのではないかと思います。
とはいえ、各個店ごとで、動画データを作るということ自体がむずかしい。
専門の会社に依頼して制作されても、今度はタイムリーに更新することもむずかしいでしょう。

でも、「時間割看板」アプリを使えば、静止画を使ったコンテンツを流せます。写真なら、各店舗ごとでも手軽に準備できるので、集めた写真で新しい情報どんどん発信していきたいですね。

【松岡氏】これからネットワークに接続していきます。
そうすれば、「時間割看板」に設定したコンテンツの編集もこの事務所で一括して行えますしね。
デジタルサイネージは4箇所（1階に2箇所、7階に1箇所、地下に1箇所）設置していますが、現在は1箇所ずつ担当者が回って設定しています。

【松岡氏】1階の店舗でデジタルサイネージをいち早く導入しているところがありまして、それをきっかけにアイ・オー・データ機器のホームページで見かけたので今回採用ということになりました。
アイ・オー・データの商品を個人的に利用していましたので、たまたま液晶ディスプレイとCLIP PCの大きさや形状を見て「いいな」と思ったことがきっかけです。
決め手は「時間割看板」アプリの無償提供があったことです。1メーカーで一式そろえたいとは思っていましたが、パソコンが大きくても困りますし、ディスプレイが小さすぎても困ります。また、互換性、アプリの無償提供などがなくて自分で設定に手間がかかるというのも困るじゃないですか。ということで、なかなか導入には至らなかったのですが、今回購入した商品は全てにおいて網羅していたので、このたびの導入に至ったというわけです。HDMI CEC機能を有効化させて、リモコンで液晶ディスプレイの電源を入れて、PCを連動起動させています。

【松岡氏】CLIP PCは、小さくて、使い勝手の良いサイズですね。比較した商品は特にありません。組み合わせが私の思っていたものと合致していたので、見つけた段階で決めていました。ディスプレイ導入の決め手も、CLIP PCとの互換性でした。

【松岡氏】今までやってきたことは守りつつ、新しいことにも挑戦していきたい。現状維持をするにしても今まで通りのやり方だけを踏襲しているようでは維持すらできないでしょう。現状維持をするためにどんどん新しいことをやっていきたいと思っています。